ものがたり中通り
花火に魅せられた１９歳花火師の挑戦
毎年夏から秋にかけ、夜空を彩る花火。
そんな花火を作り続けて150年の会社が須賀川市にある。
そんな老舗に今年の春、新しく花火職人が入った。
青山浩士さん、１９歳。
青山さんの目標は、日本一の花火師。毎日朝から晩まで花火作りに追われている。
花火師を目指すようになったきっかけは原発事故。
お母さん、お姉さんと３人で福島市から県外へと自主避難。
小学校１年生だった青山さんは、生まれ育った町や仲の良い友達と離れて暮らすことになってしまった。
不安な気持ちを抱えて過ごしていた青山さんだったが、2011年の夏に転機があった。
復興を祈る郡山の花火大会を家族で訪れ、沈む町を照らす花火に目を奪われたという。
青山君はその日見た花火が忘れられず、花火師を志すようになった。
入社して半年経ち、青山さんは大きな仕事を任せられた。
11月の花火大会で、花火と音楽を合わせた「音楽花火」の演出を担当することになったのだ。
実は花火職人の仕事は花火を作るだけではない。
音楽に合わせ打ち上げのタイミングをプログラムすることも腕の見せ所だ。
実は今年の夏にすでに一度演出を担当していた青山さん。その際は花火と音楽のタイミングがずれてしまい、悔いの残る結果になってしまったという。
今回こそはぴったり合わせるため、100分の１単位で打ち上げから花火が開くまでの時間を計算。音楽に合わせプログラムを念入りに打ち込んでいく。
一週間かけ、青山さんは４分間ほどの音楽花火を完成させた。
そしていよいよ本番。
青山さん渾身の音楽花火は･･･
大成功に終わった青山さんの花火演出。
花火職人として、新たに一歩を踏み出しました。
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