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ものがたり

浜通り

菊地栄達さん

  • 未来デザイナー

港で活躍の最年少漁師

 

 

底曳き船船長・菊地栄達さん

 

相馬市に住む菊地栄達さん(きくち・えいたつ)さん。

相馬 松川浦漁港でベテラン漁師たちと肩を並べるほどの水揚げ量を誇る

最年少の船長だ!

 

 

船長になってことしで5年目。

ここまでの歩みは決して順風満帆ではなかった。

 

 

 

 

 

漁師の父に憧れ、高校卒業と同時に漁師になることが決まっていた栄達さん。

しかし、卒業を心待ちにしていた2011年の春。

東日本大震災・原発事故が発生した。

漁港は津波でのまれ、壊滅的な被害に見舞われた。

栄達さんの憧れの漁師としての初めての仕事はがれき集めだった。

 

 

 

 

 

 

試験操業が始まり漁の腕を磨いていこうとするやさき、

さらなる試練が待ち受けていた。

漁の基本から教えてくれた父の昌博さんが大病により引退。

栄達さんは25歳の若さで船長になった。

 

 

 

 

 

 

 

どこにどのくらいの魚がいるか長年の経験から得た“勘”をたよりに

目的地を決め、船を出すのは船長の役目。栄達さんが船長になりたてのころは全く予測が外れ魚を捕ることができなかったという。そこからは自分の力を過信せずに先輩たちの情報に頼るようになり魚が捕れるようになっていった!

 

 

 

 

 

 

この日の狙いは常磐ものの代表格メヒカリ。

およそ2時間網をひく。

 

 

 

 

 

果たしてお目当ての魚は!?

 

 

 

 

 

カレイやユメカサゴ、メヒカリが大漁だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

網が上がってくるときのドキドキ感、ワクワク感

それがあるから漁師は辞められないという。

 

 

 

 

原発事故の影響がいまだに続く福島の海。

 

栄達さんはこの豊かな海を

次の世代、そしてさらに次の世代へと残していきたいと考えている。

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